「ＣＨＡＮＧＥ」大苦戦

9日放送の木村拓哉さん主演のテレビドラマ「CHANGE」（フジテレビ系）の視聴率は19.5%（関東地区、ビデオリサーチ調べ）で、前回2日に引き続き、20％の大台を割った。“ライバル”の「ごくせん」（日本テレビ系）が20%台をキープし、依然として好調なだけに、明暗が分かれた。

「CHANGE」は、平凡な教師だった朝倉（木村さん）が、政治家だった父の死を機に選挙に立候補し、総理大臣になるという物語。5月26日放送の第3回が22.4%と好調だった。しかし、2日はサッカーW杯予選や元日本代表の中田英寿氏のドキュメンタリー（いずれも日本テレビ系）という強力なライバルに押され、19.3%と初の20%割れ。9日放送分はわずかに0.2%持ち直したが、大台回復には至らなかった。

また、秋葉原の殺傷事件の影響で「月曜ゴールデン　森村誠一サスペンス7～時～」から急きょ放送が差し替えられた映画「NANA」（TBS系、午後9時～）は9.3%だった。

・・・これはちょっと穏やかじゃない状況ですね。確か今回は第５話だと思いますが、そろそり視聴率が上がってこないと平均視聴率にも関わってきますから。何だかんだでこのドラマ見てますけど、何の捻りもない、青臭いドラマだなあ、という印象です。老獪なあの手この手を使って朝倉総理を操ろうとする党の長老たちと、世論を見方につけ正論を主張して政治を行っていく総理。その総理に周囲が共感していく、みたいなね。予想の範囲内でストーリーが展開され、新鮮な驚きは何もない。シリーズモノの「ごくせん」のような「大いなるマンネリ」「大いなる予定調和」の域ではないですから、単なる「新鮮味のないドラマ」というだけです。今後どう展開していくかが見ものですけどね。ついでに言うと、木村拓哉のドラマの後に「スマスマ」は「もういいよ」という気分になっちゃいますね。